【9月7日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2020)第4戦ラリー・エストニア(Rally Estonia 2020)は6日、3日目が行われ、ヒュンダイ(Hyundai)のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)が前日までのリードを維持し、優勝を果たした。WRC初開催となった母国エストニアでのレースを制したタナックは、「勝たねばならなかった」と振り返った。

 チームメートのクレイグ・ブリーン(Craig Breen、アイルランド)を2位に、トヨタ(Toyota)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)を3位に抑えたタナックは「もちろん素晴らしいこと」とコメントした。

「われわれにはこれまでのノウハウがある。地元のレースでは、周りの人からのサポートを感じられる。最初のラリー・エストニアを制すことができたのは素晴らしいし、最高の気分。この勝利は私のものだし、幸せであることは間違いない」

 前日の午前に首位に立ち、その後すぐさま2位以下との差を広げたタナックは、最終日でもリードを維持した。

 ラリー・エストニアは今季の第4戦だが、第3戦ラリー・メキシコ(Rally Guanajuato Mexico 2020)の後、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってシーズンが中断されてからでは初のレースだった。

 今季は9月18日から20日にかけてラリー・トルコ(Rally Turkey 2020)が行われ、その後は10月8日から11日にかけてラリー・イタリア(Rally Italia Sardegna 2020)が、11月19日から22日にかけてはこちらもWRC初開催となるイーペル・ラリー(Renties Ypres Rally Belgium 2020)が予定されている。(c)AFP