【2月25日 AFP】五輪や世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)の男子1500メートルで金メダルを獲得したものの、ドーピング違反により出場停止処分を科されているアスベル・キプロプ(Asbel Kiprop、ケニア)が、陸上競技の道を諦め、モータースポーツに挑戦すると発表した。

 持久力を向上させる禁止薬物のエリスロポエチン(EPO)が検出されたとして、昨年4月に4年間の出場停止処分を言い渡されたキプロプは、モータースポーツのスキル向上を目指し、ケニア・ナイロビにあるラリーのアカデミーに入校した。

 長くドーピング違反の潔白を訴えている30歳のキプロプは、ツイッター(Twitter)に「ドーピングの陰謀が存在しない競技で、再スタートを切る準備はできている。チャンピオンになれるようまた辛抱強く努力する。新たな競技を習得することを目指し、階段を駆け上がる」と投稿した。

 キプロプは2013年11月、高速で運転して制御を失い、数か所に軽傷を負う事故を起こしており、飛ばし屋として知られている。

 今年の世界ラリー選手権(WRC 2020)では、サファリ・ラリー(Safari Rally Kenya 2020)が復活することになっており、同大会は7月にケニアで行われる。(c)AFP