【9月5日 AFP】ベルギー東部ベルビエ(Verviers)の美術館で、ピエール・ダビド(Pierre David)初代市長の心臓が入った小箱が展示されている。

 1839年に死去したダビデ氏の心臓の行方は長年の謎だったが、言い伝えでは市内の噴水の中にあるとされていた。

 その謎が解明されたのは8月末。噴水に設置されたダビデ氏の記念碑の修復作業の際に、箱が隠されているのが見つかったのだ。

 この金属の箱には、「ピエール・ダビドの心臓は1883年6月25日、記念碑に厳粛に保管された」と刻まれている。

 箱を展示している美術館の学芸員は、「私たちは今まで、言い伝えにすぎないと思っていた。噴水を見る限り、心臓が見つかる場所を示すものはなかったからだ」と話す。

 しかし当時の文書に確かに、「同氏の心臓は取り出されて保管され、この噴水の大ポンプに置かれている」と書かれていたという。

 箱は開けられることなく、修復作業の終了後に噴水内に再び戻されるという。(c)AFP