【9月3日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ(Diamond League 2020)は2日、エキシビションとしてスイス・ローザンヌで棒高跳びが行われ、男子の世界記録保持者であるアルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis、スウェーデン)が今季最高記録となる6メートル07をマークした。

 新型コロナウイルスの影響で本来の大会は中止となったが、ローザンヌの中心街に設置された会場で棒高跳びが実施された。

 2月に6メートル18の世界新記録を樹立したデュプランティスは、世界陸上(World Athletics Championships)を2度制しているサム・ケンドリックス(Sam Kendricks、米国)との熱戦を制して優勝。ケンドリックスもシーズンベストとなる6メートル02を記録したが及ばなかった。

 さらにデュプランティスは、26年前にセルゲイ・ブブカ(Sergey Bubka)氏が樹立した6メートル14の屋外世界記録の更新にトライし、ファンを沸かせた。しかし、6メートル15に挑戦したデュプランティスだったが、1回目に失敗すると、会場が暗くなってきたことを理由に競技を終了させた。

「素晴らしい夜だった」と振り返ったデュプランティスは、「環境も観客も大会も傑出していた。サムは素晴らしいライバルで、僕らは互いに最高のものを引き出していると思う」「僕らは前進し、互いを押し上げ続けた。それがこの結果だ。ゾーンに入っているような感じだった」と語った。

「けれど、6メートル15に挑戦するには暗くなりすぎていたし、続けるのは合理的でないと感じた」 (c)AFP