【9月3日 AFP】トルコは2日、仏風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)によるイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画再掲載を非難し、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領が再掲載を支持していることを「容認できない」と批判した。

 2015年にイスラム過激派に襲撃されたシャルリー・エブドは、襲撃に加担したとされる被告14人の公判開始に合わせ、2006年にイスラム社会全体に激しい怒りを巻き起こした風刺画を再掲載。

 イスラム教徒が多数を占めるが公には世俗主義をとるトルコは、パキスタンに続いて風刺画の再掲載を非難。さらに、シャルリー・エブドの「冒涜(ぼうとく)の自由」を擁護しているとしてマクロン氏を批判した。

 トルコ外務省は、「シャルリー・エブドが、われわれの宗教と預言者に対する敬意を欠く風刺画の再掲載を決定したことを強く非難する」と発表。「これは表現の自由の文脈の範疇(はんちゅう)だと説明しようとする仏当局、特にマクロン大統領による試みは、容認できない」と述べ、風刺画が「われわれの神聖な価値観を標的にした」ものだと訴えた。

 トルコとフランスは、リビア内戦や東地中海の海域の権益など、多くの点で対立している。(c)AFP