【9月3日 AFP】(更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は2日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第4シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)はイタリアのカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi)に6-1、6-2で完勝し、3回戦へ駒を進めた。

 世界ランキング74位のジョルジをわずか1時間10分で一蹴した2018年大会女王の大坂は試合後、「たとえ強打の選手が相手でも、自分が支配する側になることが目標」「きょうはそれがうまくできたと思う」「ここに来てからの2週間では間違いなく最高のプレーができたと思う」とコメント。4日の3回戦ではマルタ・コスチューク(Marta Kostyuk、ウクライナ)と顔を合わせる。

 大坂は前週のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)決勝を棄権し、体の状態に不安がある中で今大会に入った。

 8月31日の初戦は同胞の土居美咲(Misaki Doi)に3セットマッチに持ち込まれ、疲労した体をくまなく試されたが、この日は疲れた様子も全く見せず、しっかりした戦いぶりで快勝を収めた。

 大坂は試合を通してウイナー14本を記録し、アンフォーストエラーの数はわずか11本に抑えた。パワフルなサービスゲームも好調で、ファーストサーブでのポイント獲得率は79パーセントだった。

 人種差別や警察の暴力に反対の声を上げている大坂は、社会的不公正の犠牲になった人々に敬意を表すため、大会を通して異なるマスクを着用する予定だと話しており、この日は警察の拘束下で命を落とした米黒人男性エライジャ・マクレーン(Elijah McClain)さんの名前が入ったマスクをつけてコートに入場した。

 大坂はマクレーンさんについて「彼の話を聞いたときは非常に胸が痛かった」「もちろん全員本当に胸が痛いが、彼のキャラクターや生き方などの話を耳にして、非常に悲しかった。彼の存在をしっかりと示したかったので、きょうはそういう意味で非常に特別だった」と話した。(c)AFP