【9月3日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は2日、ローン移籍で加入していたMFフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)が、契約満了によりスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に復帰すると正式に発表した。

 コウチーニョと完全移籍の契約を結ばない意向を前月に明かしていたバイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、「3冠を達成したシーズンにおいて、彼はその創造性と卓越したテクニックでわれわれのサッカーをより面白いものにした」とコメントした。

 2018年にイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)から高額な移籍金でバルセロナに渡るも、難しい時期を過ごしていた28歳のコウチーニョは、バイエルンで輝きを取り戻した。

 バイエルンで38試合に出場し、11得点9アシストを記録したコウチーニョは、バイエルンが8-2でバルセロナに大勝した欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)準々決勝でも2ゴールをマーク。また、バイエルンがパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を1-0で下した同大会の決勝でも途中出場を果たし、チームの優勝に貢献した。

 コウチーニョのローンでの獲得に850万ユーロ(約10億7000万円)を投じたバイエルンだが、1億2000万ユーロ(約151億円)の買い取りオプションを行使することはなかった。

 ルンメニゲ社長は8月中旬、「こうした厳しい経済状況の中、これだけの規模の投資をさらに行うことはわれわれにとって難しい」と語っていた。

 しかしコウチーニョは今週初め、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)新監督から電話で、新シーズンに向けた構想に入っていることを保証されたと報じられており、バルセロナでの未来は明るいものになりそうだ。(c)AFP