【9月2日 AFP】1日に行われた米マサチューセッツ州の民主党上院予備選で、名門ケネディ家一族のジョー・ケネディ3世(Joe Kennedy III)下院議員(39)が、現職のエドワード・マーキー(Edward Markey)上院議員(74)に敗れた。ケネディ一家が同州の選挙で敗れるのは初めて。

 敗れたケネディ氏は、暗殺されたジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元米大統領のおいの息子に当たり、2013年からマサチューセッツ州選出の下院議員を務めている。父親はジョゼフ・P・ケネディ2世(Joseph P. Kennedy II)元下院議員、祖父はロバート・F・ケネディ(Robert F. Kennedy)元上院議員。

 一方、現職のマーキー氏は進歩派として知られている。人気の高い進歩派同士の争いとなったが、マーキー氏の方が組織的な支持と左派からの支持で上回り、勝利につながった。

 ケネディ氏は、マーキー氏に電話をして勝利を祝福し、数か月以内に行われる選挙で同氏を支持することを約束したという。

 ケネディ氏はまた、「この結果は明らかに、われわれが望んでいたものではない」と述べている。

 上院・下院双方の議員選挙に立候補することは認められていないため、ケネディ氏は下院選での再選を目指す選挙には出馬できない。このため来年1月には、ケネディ家から選出された議員は一人もいなくなる。(c)AFP/Joseph Prezioso