【9月2日 AFP】2028ロサンゼルス五輪・パラリンピック組織委員会(LA 2028)が1日、大会のエンブレムを発表し、伝統的な五輪のロゴマークに、都市の多様性を強調した変化する要素を組み合わせたデザインが披露された。

 大会エンブレムは五輪マークの上にLA28の文字を載せたもので、Lは動かないが、Aの部分はロサンゼルスで見いだせる多様なストーリーの象徴として、スタイルが次々に切り替わるデザインが採用された。

 組織委員会のケーシー・ワッサーマン(Casey Wasserman)委員長は、「ロスは単一のアイデンティティーを否定する。ロサンゼルスを代表する方法は一つではない」「ロスでは全ての地域、ブロック、市民にそれぞれ固有のアイデンティティーがある」「28年ロス五輪はわれわれのコミュニティー全体の創造性を示し、われわれの強さの源である多様性をたたえる大会になる」と発表した。

 エンブレムはデジタル時代に合わせたもので、Aの部分のデザインが時間とともに切り替わるようになっている。デザインは、大会公式サイトの立ち上げに合わせた20種類を含め、いくつも用意されている。

 五輪で6個の金メダルを獲得しているロサンゼルス出身のアリソン・フェリックス(Allyson Felix)も、大会側の趣旨に賛同し、さらに南カリフォルニア大学(University of Southern California)出身で、米プロバスケットボール(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)と大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のファンでもあることから、Aのデザインに参加した。

 競泳の五輪金メダリストであるジャネット・エバンス(Janet Evans)氏は、デザインが切り替わるエンブレムは創造性と多様性、包括性、自己表現を強調するためのものだと話した。

 ワッサーマン委員長は、ロス五輪はスポーツの枠を超えた今後の多様性と夢の土台になると話している。

「アスリートが声を上げることが、これほど重要だった時代はない」「スポーツはわれわれのグローバルな文化で特別な役割を担っており、世界中の人やファンをコミュニティーをまたいでつなげる力がある」 (c)AFP