【8月31日 AFP】2020年のMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)授賞式は30日、新型コロナウイルスの影響でソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)に配慮して米ニューヨーク市で開催され、歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)が、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)とのコラボレーション作品「Rain On Me」で最優秀楽曲賞と最優秀アーティスト賞(Artist of the Year)に輝いた。

 派手なパフォーマンスと奇抜な衣装で知られるVMA授賞式だが、今年は新型コロナ流行を受けて規模を縮小。パフォーマンスは屋外で行われ、多くのアーティストが動画を通じて賞を受け取った。

 11月の米大統領選と人種間の平等がテーマとなった授賞式は、大腸がんで先日死去した俳優チャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman)さんを追悼して始まった。

 レディー・ガガはアリアナ・グランデと共に、ニューヨークのエンパイアステートビル(Empire State Building)の展望台で、マスク姿で斬新なパフォーマンスを披露。「多くの人にとって、今年は楽な年ではないけれど、私が世界で目にしているのは、勇気の大勝利です」とコメントした。

「私の言葉は、壊れたレコードみたいに聞こえるかもしれない。でも、マスクを着用してください。これは、敬意のしるしです」(レディー・ガガ)

 今年のVMAは、インターネット上で共有された医師や看護師らが歌ったり踊ったりする動画も表彰し、医療従事者への敬意を表した。

 また、複数のアーティストが大統領選への投票を呼び掛け、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に挑む民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領の陣営が、若い有権者をターゲットにした広告を多数展開した。(c)AFP/Maggy DONALDSON