【8月31日 AFP】女子サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League 2019-20)は30日、スペイン・サンセバスチャン(San Sebastian)で決勝が行われ、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)は熊谷紗希(Saki Kumagai)のゴールが決勝点となり、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)を3-1で下して大会5連覇を果たした。

 ウージェニー・ルソメ(Eugenie Le Sommer)が先制点を挙げたリヨンは、熊谷が約21メートルの距離から左足で強烈なミドルシュートを決め、前半のうちにスコアを2-0とした。一方、後半に入ってアレクサンドラ・ポップ(Alexandra Popp)が1点を返したものの、ボルフスブルクにとってリヨンは及ばぬ相手だった。

 サラ・ビョーク・グンナスドッティル(Sara Bjork Gunnarsdottir)が試合終了間際に追加点を挙げて勝利を決定づけたリヨンは、この5連覇で通算7度目の優勝を果たしたが、これはもちろん最多記録となる。

 5連覇を成し遂げたリヨンは、男子のヨーロピアンカップ(European Cup)草創期である1956年から1960年にかけて、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)が達成した偉業に並んだ。フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領も試合終了後、ツイッター(Twitter)でリヨンの快挙を祝福した。

 ルソメやサラ・ブアディ(Sarah Bouhaddi)と共にリヨンで7度の決勝に出場し、キャプテンを務めるウェンディ・ルナール(Wendie Renard)は、「記録を破るために、これで6連覇しなければならなくなった」とコメントした。

「このトロフィーを手にするのは難しいけれど、毎年優勝するために全力を尽くしている」

 直近2年以上の公式戦65試合で無敗を維持しているリヨンが、チャンピオンズリーグ決勝でボルフスブルクに勝利するのはこれが3度目。一方、そのリヨンを下して2013年に初優勝を果たし、翌年には連覇も成し遂げたボルフスブルクの3度目の欧州制覇はまたもお預けとなった。(c)AFP