NBA、2日連続で全試合延期 選手は再開に投票
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【8月28日 AFP】(更新)米プロバスケットボール協会(NBA)は27日、前日に続いて米フロリダ州オーランド(Orlando)の隔離環境下で行われているプレーオフの全試合を延期したものの、シーズン続行に関する選手側の投票結果を受け、週末までの試合再開に前向きな姿勢を示している。
23日にウィスコンシン州ケノーシャ(Kenosha)でアフリカ系米国人のジェイコブ・ブレーク(Jacob Blake)さんが警察に発砲された事件に抗議し、同州を拠点とするミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)は、26日の試合に姿を現さなかった。
バックスによる前代未聞のボイコットをきっかけに、NBAは同日に予定されていたプレーオフ全3試合の延期を余儀なくされ、シーズンの行方も不透明なものとなっていた。
26日遅くに開かれた全チームの選手による会合では、レブロン・ジェームズ(LeBron James)を筆頭とするロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)とロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)は、シーズン打ち切りに賛成票を投じた。
しかしながら、27日の午前中に行われた選手側の会合は前日よりも融和的なものとなり、全チームはシーズンを続行することで合意。ジェームズをはじめとするレイカーズも、この決断に「乗った」と報じられた。
NBAは理事会の後、早ければ28日にもプレーオフが再開できる見通しであると公表。リーグのスポークスマンを務めるマイク・バス(Mike Bass)氏は、「予定されていた本日(27日)のプレーオフは行われない」「28日か29日には試合が再開できると期待している」と述べた。
27日の夜に開かれる予定のオンライン会議では、オーランドに集結している全13チームの選手をはじめ、選手協会(NBPA)の代表、リーグ関係者、そしてNBAの伝説的選手で、現在はリーグの労働委員会で会長を務めているマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏が出席し、次のステップを協議することになっている。
同日には、新シーズンの開幕へ向けて準備を進める米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の複数チームがトレーニングキャンプを中断したほか、米大リーグ(MLB)の7試合に加え、27日と28日に予定されていた北米アイスホッケーリーグ(NHL)のプレーオフの試合も延期となった。(c)AFP/Rob Woollard