【8月27日 AFP】米ウィスコンシン州で非武装の黒人男性が警察に銃撃されたことを受け、同州に本拠地を置く米大リーグ(MLB)のミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)が、26日に予定されていたシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)との試合をボイコットした。米プロバスケットボール協会(NBA)ではこの日、ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)も同じく試合をボイコットしており、ブルワーズはそれに追随した。

 ブルワーズは、23日にウィスコンシン州でアフリカ系米国人のジェイコブ・ブレーク(Jacob Blake)さん(29)が銃撃されたことに抗議して、この日プレーしないことを選択したと発表した。

「ブルワーズとレッズの選手は、今夜の野球の試合を行わない判断を下した」「われわれのコミュニティーと国がこのような痛みの中にあって、われわれは本当に重要な問題、特に人種的な不公平さや全体的な抑圧について、できるだけ多くの注意を喚起することを求めた」

 大リーグではこの日、他のチームもプレーしないことを選択しており、シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)は、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)との一戦に臨まないことを投票で決定した。

 また米メディアは、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)の試合も延期になったと伝えている。

 NBAではバックスがオーランド・マジック(Orlando Magic)との一戦をボイコットしたことを受け、この日行われる予定だったプレーオフの全3試合が延期されている。(c)AFP