■クシュナー氏はどこに?

 だが、トランプ一家の中でも姿を現さない人々もいる。例えば、最近出版した著書でトランプ氏のことを「うそつきでナルシスト」と断じためいのメアリー・トランプ(Mary Trump)氏は招待されていない。

 またトランプ氏の姉で元連邦判事のマリアン・トランプ・バリー(Maryanne Trump Barry)氏(83)も、自らの弟を「うそつき」と呼んでいる。バリー氏は公開された録音音声の中で、「いんちきで残虐。ドナルドは残酷だ」とも述べている。

 この2人が見当たらないことに不思議はないが、今回の党大会でクシュナー氏が演説しないことは驚きだ。これについてパナゴポウロス教授は「トランプ氏はスターを失ったかもしれない」という。

 とはいえ、オハイオ大学(Ohio University)の歴史学者キャサリン・ジェリソン(Katherine Jellison)氏は党大会での一家総出について、2017年以来多くの高官が政権を後にしてきたホワイトハウスにおいて、トランプ氏を「再選に値する人物として米国民に売り込める面々となると、トランプ氏が本当に信用できるのは血縁のある家族だけなのかもしれない」と述べた。(c)AFP/Catherine TRIOMPHE