【8月27日 AFP】ラグビーオーストラリア代表主将のFLマイケル・フーパー(Michael Hooper)は27日、2021年の上半期はジャパンラグビートップリーグのトヨタ自動車ヴェルブリッツ(Toyota Verblitz)でプレーすることになったと、豪全国紙オーストラリアン(The Australia)に明かした。

 フーパーが加入するトヨタでは、昨年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)でオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)を率いたスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)氏がディレクター・オブ・ラグビーに就任しており、元同国代表FLキーラン・リード(Kieran Read)や、南アフリカ代表FBウィリー・レ・ルー(Willie Le Roux)らもプレーしている。

 フーパーは「W杯(イングランド大会<Rugby World Cup 2015>)を制したスティーブ・ハンセンがいて、トップ選手の中の同僚にキーラン・リードがいて、新たな環境に触れることは、私にとっても私のラグビーの世界にとっても本当にエキサイティングな機会だ」とオーストラリアンに語っている。

 トヨタ加入の報道が出たことを受け、オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)は26日、同選手が来年の前半は海外でプレーすることになると明かしていた。

 同協会によれば、4月に合意した給与契約の一環として、NSWワラタス(NSW Waratahs、オーストラリア)との半年間の契約が解除になったフーパーは、来年のスーパーラグビー(Super Rugby 2021)の大半を欠場するという。

 28歳のフーパーは発表文の中で、「新たなラグビー環境の中で学び、ゲームに対する違った視点を得るための絶好の機会」と述べた。

 同協会との間で合意された給与契約によって、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による影響で減給に応じた選手は、契約を6か月解除するという選択肢を得ていた。

 ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)で99キャップを誇るフーパーは、ワラタスでのプレーに間に合うよう復帰したり、契約の一環として代表の全てのテストマッチに出場したりすることが可能になるという。

 フーパーはまた、同国ラグビー界の未来は前向きなままだとコメントした。

「スーパーラグビー・オーストラリア(Super Rugby AU)は今年に入り、非常に良い若手選手を何人か輩出しており、彼らのおかげで私も緊張した状態を保てている」

「スーパーラグビーとデイブ(・レニー<Dave Rennie>HC)が指揮するワラビーズの両方において、オーストラリアのラグビー界の方向性にとても胸を膨らませている」 (c)AFP