【8月27日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)は26日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)はジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)を6-3、6-1で下し、4強入りを果たした。

 31日に開幕する全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)で4度目の優勝と、自身18度目となる四大大会(グランドスラム)制覇を目指すジョコビッチは、前年王者で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に1-6、6-4、6-3で勝利した第8シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)と準決勝で対戦する。

 全米オープンの会場にもなっている、隔離環境下に置かれた観客がいないフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)のハードコートで、33歳のジョコビッチは負傷している首に問題もなく、好結果を残した。

 わずか62分で勝利を収め、今季の戦績を21勝0敗としたジョコビッチは「素晴らしかった。とても良い気分」とコメントした。「序盤のいくつかのサービスゲームは競った展開となったが、なんとかうまくしのいだ」

 一方、昨年の全米オープンで準優勝したメドベージェフを撃破した世界ランキング12位のバウティスタ・アグトは、第1セットを落としたものの逆転で勝利した。

 バウティスタ・アグトは「見事に立ち直れた。第2セットはとどまるためにかなり踏ん張る必要があった。本当にタフな試合だった。突破できてうれしい」と振り返った。

 苦しみながらも勝利をものにしたバウティスタ・アグトだが、次なる相手はグランドスラムの直近7大会で5度の制覇を果たし、その優勝回数で今年の全米オープンを欠場するロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を追う好調ジョコビッチだ。

 準々決勝の他の試合では、ライリー・オペルカ(Reilly Opelka、米国)が第1セットを6-5でリードしていたところで途中棄権したため、第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が準決勝に進んだ。

 チチパスは決勝進出を懸け、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と対戦する。ラオニッチは、4-6、7-6(7-2)、7-5でフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)を退けている。(c)AFP