【8月26日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)は25日、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が来季も続投する見込みであると発表した。コンテ監督は数日前、わずか1シーズンでの退任を示唆していた。

 クラブの発表によれば、コンテ監督はミラノ(Milan)郊外の別荘で張康陽(Steven Zhang)会長ら経営陣と3時間以上の会談を持った。そして「継続性と戦略をテーマに建設的な話し合い」をした結果、「引き続き協力してプロジェクトに取り組むための土台を両者が築けた」という。

 インテルは前シーズン、9連覇を決めた王者ユベントス(Juventus)と勝ち点わずか1差の2位に入ったことで継続路線を選び、中国のオーナー企業もフロント全体への自信を示していた。コンテ監督は来季、指導者経験のないアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)新監督を招へいしたユベントスからの覇権奪還を目指す。

 51歳の熱血指揮官は、セビージャFC(Sevilla FC)に2-3で敗れ、2011年以来のタイトルを逃したヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)決勝の後、「これからミラノへ戻り、数日休んでから今後インテルが私とともに歩むのか、そうでないかのプランを練る」「あらゆる面で過酷なシーズンだったし、クラブのために誠心誠意、最高の決断を下さなければならない」「気に入らない状況がいくつかあった」と話し、退任が報じられていた。

 クラブへの不満をぶちまけた監督は、特にジュゼッペ・マロッタ(Giuseppe Marotta)最高経営責任者(CEO)と張り詰めた関係だと報じられていて、リーグ戦終了後には、選手が「クラブにほとんど守ってもらえなかった」と糾弾。「こんな状態であと1年やりたくはない」と話していたが、マロッタCEOは前週、頭に血が上った監督の批判については「全て水に流した」と強調していた。(c)AFP