【8月24日 AFP】23日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)対バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦後、PSGのファンが仏パリ市内で車を燃やすなど暴徒化。警察と衝突して148人が逮捕された。

 PSGのサポーターは、チームが普段ホームにしているパリのパルク・デ・プランス(Parc des Princes)に約5000人が集結し、発煙筒をたき、チャントを歌って応援したが、大型ビジョンが映す先のポルトガル・リスボンで、チームは0-1の敗戦を喫した。

 するとスタジアム内での小競り合いを経て、深夜のシャンゼリゼ(Champs-Elysees)通りでサポーターと警察が衝突。サポーターは車を燃やし、窓ガラスを割り、商店を破壊するなどし、警察の発表では148人が逮捕された。

 PSGでは、チームがRBライプツィヒ(RB Leipzig)に勝利した準決勝の後にも、サポーターと警察が衝突しており、アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は、PSGが優勝した場合でも「大人の喜び方」をしてほしいと呼びかけていた。

 スタジアムの中でも外でも、PSGの欧州初制覇を願うファンはソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の原則などお構いなし。外では試合中もずっと警察と言い争い、花火を手にした若者が警官に催涙ガスを向けられた。ごみ箱や車が炎に包まれ、警察の車にもボトルが投げつけられる中、スタジアム近くのポルトドゥサンクルー(Porte de Saint-Cloud)地区に集まった100人は、警察によって解散させられた。(c)AFP