【8月24日 AFP】23日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝で、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に敗れたパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督が、相手の守備を打ち破ることができなかったネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)のコンビを擁護した。

 カタールのオーナーをバックに持つPSGは、この大会で優勝するために合計4億200万ユーロ(約502億円)を費やしてネイマールとエムバペを獲得したが、二人は相手を崩しきることができず、世界最高額選手のネイマールは最後はイエローカードをもらい、涙とともに試合を終えた。

 トゥヘル監督は「ネイマールとキリアンには得点してほしかったが、毎回ゴールを求めることはできない」とコメントした。

「二人を誇りに思う。『ネイ』はそれでも信じられない能力とメンタリティーを示した」「キリアンにとって難しかったのは、大きなけがをしてあまり練習ができなかったことだ。チームに同行できたこと自体が奇跡だった」

 エムバペはハーフタイム直前に絶好の得点機を迎えたが、シュートは相手守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)の正面に飛んだ。結局、後半にこの試合唯一の得点を決め、バイエルンに6度目の欧州制覇をもたらしたのは、PSGのアカデミー育ちのキングスレイ・コマン(Kingsley Coman)だった。

 トゥヘル監督は「先制点を決めることができていれば、1-0で勝っていたのは絶対にこちらだった」「最初の得点が決勝の命運を分けたと感じている」「このクオリティーを保ちながら、引き続きこの道を進まなくてはならない」と話した。

 すぐに始まる新シーズンも、トゥヘル監督は引き続きチームを指揮しているのだろうか。本人は「私には契約がある。それ以外のことは知らない」と話している。(c)AFP