【8月23日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2020)MotoGPクラスの現王者マルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が、今季初戦で骨折した右腕の完治まで2~3か月離脱する見通しとなり、タイトル連覇の望みが絶たれた。

 所属先のレプソル・ホンダ(Repsol Honda)は22日、「マルケスとチームの目標は、ヘレス(Jerez)で負った重傷からマルクの腕が完治したときに世界選手権に戻ることだ」「マルクが復帰できるまでには2〜3か月を要すると考えている」と発表した。

 今季は11月22日に決勝が行われるポルトガルGPが最終戦となる予定のため、マルケスは残りの全レースをおそらく欠場することになる。過去7シーズンで6度の総合優勝を誇る27歳は、今季5連覇を目指していたが、7月19日のスペインGP決勝で転倒して右腕を骨折し、まだ1ポイントも獲得していない。

 アルベルト・プーチ(Alberto Puig)チーム代表は、「マルクの回復具合や復帰時期についていろいろなことが言われてきたが、2回目の手術を行ったその日から、彼が100パーセントの状態になることだけが目標だと話してきた」とコメントした。「急ぎたくない。マルクが復帰し、彼の知るレベルで戦うことができる状態となってから、われわれは次の目標について考える」

 MotoGPクラスは4戦を終えて67ポイントを獲得したペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)がランキング首位に立ち、ドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)が11ポイント差で2位につけている。(c)AFP