【8月23日 AFP】米大リーグ(MLB)、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg)投手が右手を手術することが決まり、今季中の復帰が絶望的となった。チームが22日、発表した。

 発表を行ったナショナルズのデーブ・マルティネス(Dave Martinez)監督は前日、昨季のワールドシリーズ最優秀選手(MVP)に輝いた32歳の右腕が、手根管症候群と診断されたと話していた。

 21日に「どうなるにせよ、彼の存在は惜しまれる」とコメントしたマルティネス監督は、「残された選手は自分たちがしなければならないことを理解している。彼らがその不足を補い、われわれはそこから前に進む」と続けた。

 昨年12月にナショナルズと7年総額2億4500万ドル(約260億円)の契約を結び直したストラスバーグは、神経専門医との面会後に60日間の負傷者リスト(IL)に入った。

 右手の神経のしびれ感が起き始めたのは、プレシーズンのトレーニングキャンプが行われていた7月下旬で、新型コロナウイルスの影響により開幕が遅れ短縮となった今季の最初の登板予定2試合は回避していた。

 今シーズン登板した2試合で計5イニングしか投げていないストラスバーグは、先週のボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)戦では16球を投じただけの0回3分の2でマウンドを降りた。今季の成績は0勝1敗、防御率10.80で奪三振は2となっている。

 フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)とともに9勝13敗でナ・リーグ東地区の最下位に低迷するナショナルズは、同地区首位のアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)に4ゲーム差をつけられている。(c)AFP