【7月26日 AFP】米大リーグ(MLB)の昨季王者ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)の主力投手で、昨季のワールドシリーズ最優秀選手(MVP)であるスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg)が、右手の神経の問題で25日の先発を取りやめた。

 デーブ・マルティネス(Dave Martinez)監督は、復帰については慎重の上に慎重を期したいと話す一方で、コルチゾン注射を行ってから数日で投球を再開できるのではないかと期待した。監督によれば、開幕前の最終調整となった20日のボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)とのオープン戦で右手に違和感を覚えたが、腕の異常は感じていなかったという。

 32歳のストラスバーグは昨季、最多タイとなるポストシーズン5勝を記録。そのうち2勝をヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とのワールドシリーズのロードゲームで挙げ、首都ワシントンに1924年以来のタイトルをもたらした。

 その後はオフにナショナルズと7年総額2億4500万ドル(約260億円)の契約を結び直して残留し、ホームのナショナルズ・パーク(Nationals Park)で行われる25日のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)との開幕シリーズ第2戦に先発する予定だった。

 ストラスバーグの離脱で、連覇を目指すナショナルズの開幕直後のチーム状況は混迷の度合いを深めている。

 23日の開幕戦の直前には、野手陣の主力であるフアン・ソト(Juan Soto)外野手が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、捕手のトレス・バレラ(Tres Barrera)は25日に薬物違反による80試合出場停止を言い渡された。新型ウイルスの影響で開幕が遅れた今季は、通常の162試合から60試合に短縮されているため、バレラは今季中の復帰は不可能となり、2021年シーズンも序盤は試合に出られない。(c)AFP