【8月22日 AFP】世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)は21日、イスラム過激派による相次ぐ襲撃や干ばつ被害を受けている西アフリカのブルキナファソで、300万人以上が飢餓に直面していると発表した。

 WFPとFAOの共同声明によると、同国では今年3月以降、新型コロナウイルス流行により国内で抱えていた他の危機がさらに深刻化したことで、食糧不足に陥る人の数が50%以上増加した。

 世界最貧国に数えられるブルキナファソでは、イスラム過激派による襲撃が相次ぎ、過去5年に1100人以上が死亡、100万人近くが自宅からの避難を余儀なくされた。

 WFPとFAOは、「9月の収穫を控え、農作物の収穫量が減る今の時期に、約330万人が深刻な食糧不足に陥るとみられる」と指摘している。

 WFPは、同国で拡大する飢餓対策として、5100万ドル(約54億円)の緊急支援が必要だとみている。(c)AFP