【8月22日 AFP】ロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(44)が毒を盛られたとみられ意識不明の重体となっている問題で、治療に当たる医師団は21日、親族が求めているドイツの病院への移送を許可した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領批判の急先鋒(せんぽう)に立つ弁護士で反汚職活動家のナワリヌイ氏は現在、シベリア(Siberia)・オムスク(Omsk)の病院で集中治療を受けており、ドイツへの移送用の飛行機が手配されている。

 妻のユリア・ナワルナヤ(Yulia Navalnaya)さんは夫の転院を承諾するようプーチン大統領に直訴。関係者らは欧州人権裁判所(ECHR)にロシア政府への介入を要請していた。

 医師団は当初、同氏の容体は「不安定」で移送に耐えられないと強調していたが、病院の副医長は記者団に対し、ナワリヌイ氏の容体は「安定した」とし、ユリアさんとナワリヌイ氏の弟が「危険を承知で」移送を決めたと述べた。(c)AFP