【8月21日 AFP】サッカースペイン代表のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は20日、来月に予定されているUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)に向けた代表メンバーを発表し、同国1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属する17歳のアンス・ファティ(Ansu Fati)を初招集した。

 今季、バルセロナの公式戦で33試合に出場し8得点を挙げたギニアビサウ出身のファティについて、エンリケ監督は「彼にはわれわれと共にプレーするクオリティーがある。彼は素晴らしいデータを記録しており、出場時間あたりの得点数で上回るのはバルサ(バルセロナの愛称)でリオネル・メッシ(Lionel Messi)しかいない」とコメントした(訳注:実際にはルイス・スアレス<Luis Suarez>もファティを上回っている)。

「このチームで重要な選手になるための全てが彼には備わっている」

 骨肉腫を患っていた娘のシャナ(Xana)ちゃんを看病するため、エンリケ監督は昨年6月に一度辞任。しかし、その後シャナちゃんは亡くなり、同11月にはスペインの指揮官に復帰していた。

 エンリケ監督はまた、A代表での出場経験がないイングランド・プレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)FWアダマ・トラオレ(Adama Traore)や、マンチェスター・シティ(Manchester City)への加入が決まったFWフェラン・トーレス(Ferran Torres)、セビージャFC(Sevilla FC)のDFセルヒオ・レギロン(Sergio Reguilon)を招集したが、バルセロナのジョルディ・アルバ(Jordi Alba)やアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のサウル(Saul Niguez)は選出されなかった。

 エンリケ監督は「可能なら30人を選んでいたが、それは無理だ。パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属する選手やダニ・セバージョス(Dani Ceballos)、ジェラール・モレノ(Gerard Moreno)がメンバーに入っていた可能性もあるが、彼ら全員を選ぶことはできない」と続けた。

 スペインは来月3日にアウェーでドイツと、6日にホームでウクライナと対戦する予定。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、どちらの試合も無観客で行われる。(c)AFP