【8月21日 AFP】米国のスティーブ・バノン(Steve Bannon)元首席戦略官が募金詐欺を行ったとして逮捕・起訴された問題で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は20日、バノン被告の資金集めについては一切関知していなかったと表明した。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)で、記者団に対し「そのプロジェクトについては全く何も知らない」と発言。「非常に残念だ」「とても悲しいことだ」と述べた。

 起訴状によると、バノン被告はメキシコとの国境に壁を建設する名目で集めた寄付金2500万ドル(約26億円)の一部を着服したとされる。

 バノン被告は2016年の大統領選でトランプ氏を勝利に導いた重要人物の一人で、トランプ政権が持つ国家主義的思想の立役者だが、トランプ氏は「彼とはかなり長い間関わっていない。全く関わっていない」と述べ、バノン被告から距離を置いた。(c)AFP