【2月16日 AFP】ロシアによる米大統領選介入およびトランプ政権との共謀疑惑を捜査するチームが今週、スティーブ・バノン(Steve Bannon)元首席戦略官・上級顧問の事情聴取を行っていたことが分かった。米CNNが15日、報じた。

 CNNが関係者の話として報じたところによると、ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官率いる捜査チームは、2日にわたってバノン氏に対し事情聴取を行った。バノン氏はどんな範囲の話についても、投げ掛けられたすべての質問に答えたという。

 「米国第一」を掲げるドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の主席戦略官を務めたバノン氏は、2016年の米大統領選の最終盤で重要な役割を果たしたほか、現在捜査対象となっている政権移行チームにも参加したが、昨年8月に解任されている。

 モラー氏率いる捜査チームは、米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)前長官やマイケル・フリン(Michael Flynn)前米大統領補佐官(国家安全保障担当)の解任について、バノン氏に事情聴取を行ったとみられる。

 一方でバノン氏は15日、下院情報特別委員会(House Intelligence Committee)の聴取に臨んだが、「大統領行政特権」を行使し、政権移行期や政権入りしていた際についての質問には回答を拒否した。(c)AFP