■奨励される在宅勤務

 仏保健省によると、新型ウイルスのクラスターの49%は病院を含めた「職場」で発生している。

 また、仏ピティエサルペトリエール大学病院(Pitie-Salpetriere University Hospital)の感染症科長、エリック・コーメ(Eric Caumes)医師によると、これらクラスターの約20%は企業で発生している。

 コーメ氏は企業に対し、学校の夏休みが明けた後も可能な限り、従業員の在宅勤務を継続するよう呼び掛けている。

 フランスでは7月下旬から公共の閉鎖空間でのマスク着用を義務付けているが、オフィスでの指針は個々の雇用者の判断に任せている。これを批判する医療専門家のグループが、15日の日刊紙リベラシオン(Liberation)に公開書簡を掲載した。

 この専門家グループは、閉じた部屋の空気中に蓄積するウイルスを「たばこの煙」になぞらえている。「長時間の暴露であれ、ウイルスを排出する人が多かった場合であれ、ウイルスが空気中にたまればたまるほど感染リスクは高まる」 (c)AFP/Amelie BAUBEAU and Kelly MACNAMARA in London