【8月20日 AFP】ハンドサイクルのレース中にトラックと衝突し、重傷を負った元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのアレックス・ザナルディ(Alex Zanardi)の容体が、集中治療室(ICU)に戻ったあと大幅に改善したと、治療にあたる病院の医師が発表した。

 イタリア・ミラノにある病院によると、53歳のザナルディは先月再入院した後「著しい臨床的改善」を示しており、現在は高度治療室(準集中治療室)で治療を受けているという。

 ザナルディは3回の手術を受けた後、リハビリセンターでの回復を続けるために7月に同国シエナ(Siena)の病院を退院したが、その健康状態の「不安定さ」により、数日後には集中治療室に移らなければならなくなった。

 約20年前のレース事故で両脚を切断した後、ハンドサイクルのパラリンピック金メダリストとなったザナルディは、6月19日に行われたイタリア国内のレースで自転車のコントロールを失い、向かってきたトラックと衝突。頭部に重傷を負った。(c)AFP