【8月20日 AFP】自転車ロードレースのチームイネオス(Team Ineos)は19日、ツール・ド・フランス(2020 Tour de France)の出場メンバーを発表し、大会通算4度の総合優勝を誇るクリス・フルーム(Chris Froome、英国)と2018年大会王者のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が登録メンバーから外れた。

 来季、新規参入チームのイスラエル・スタートアップネーション(Israel Start-Up Nation)に移籍するフルームは、イネオスの前身であるチームスカイ(Team Sky)時代から収めてきた大きな成功の最後を、5度目のツール制覇で飾るチャンスを手に入れられなかった。

 35歳のフルームは今後、10月20日から11月8日かけて開催されるブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2020)に目標を定めることになる。

 昨年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(Criterium du Dauphine 2019)のコースを下見していた際、ハイスピードでクラッシュしてキャリア継続も危ぶまれたフルームは、コンディションをピークに戻そうとしていた。

 骨盤や大腿(だいたい)骨、肘などを骨折する大けがに見舞われたフルームは、今月末に開幕する過酷なレースに必要なだけの状態にはないと認めている。

「去年の大クラッシュから回復して、今はもうレースに復帰できるという幸運な状態にある」「でも、今年のツール・ド・フランスで必要とされる仕事を果たせるかどうかの自信はない」「ブエルタ・ア・エスパーニャを目標にする方が現実的だ」

 チームの代表を務めるデイブ・ブレイルスフォード(Dave Brailsford)氏によると、フルームには「さらなる時間が必要」だという。

「クリスはわれわれのスポーツのレジェンドであり、昨年のクラッシュから復活するために信じられないほどの勇気と決意を示した真の王者だ」「われわれは彼がグランツール(三大ツール)のタイトルを獲得するための支援をしたいと思っているし、ブエルタは彼がトップレベルに進むための時間をより与えてくれる」

 一方でトーマスは10月3日から25日にかけて行われるジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2020)を目標に定めており、昨年総合優勝を果たしたエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)がツールでのチームリーダーとなる。

 ブレイルスフォード代表は「エガンは再びフランスでマイヨ・ジョーヌを目標とする。そして、昨年のジロを制したリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)が今年のツールでデビューを飾ることにとても興奮している」と続けた。(c)AFP