【8月20日 AFP】米アップル(Apple)の時価総額が19日、米企業で初めて2兆ドル(約210兆円)を突破した。新型コロナウイルスの流行がIT大手の追い風となっている状況が改めて示された。

 アップルの時価総額は19日午前半ば(日本時間同日深夜)に2兆ドルに到達。同社株は日本時間20日午前0時40分過ぎ現在で前日比1.1%高の467.18ドルで取引されている。同社の時価総額は2018年に民間企業として初めて1兆ドルを突破していた。

 IT大手各社の株価は、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)中の需要増大で上昇している。中でもアップルが好調な理由には、新型ウイルスの世界的流行の中で新しいアプリやサービスが人気を得たことや、ウエアラブル端末やタブレット端末などの売り上げが大幅に増加したことがある。

 コンサルティング企業テクスポネンシャル(Techsponential)のアナリスト、アビ・グリーンガート(Avi Greengart)氏は、「アップルは自社プラットフォームの拡張により大きな成功を収めており、iPhoneの周辺製品とiPhoneを強化するサービスを構築することで、iPhoneの売り上げが頭打ちとなった影響を抑えた」と指摘。「これはすべて、アップルのサイクルに還元される」と述べている。 (c)AFP