【8月19日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)で決勝進出を果たしたパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は、19日に行われる準決勝のもう1試合ではオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)がバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を下し、フランス勢同士のファイナルになることを願っていると述べた。

 ポルトガル・リスボンで18日に行われた一発勝負の準決勝で、RBライプツィヒ(RB Leipzig)を3-0で下したPSGのエムバペは、決勝で対戦したいチームがあるかと問われ、「間違いなくリヨンの方がうれしい。フランスのチームだから」と答えた。

「非常にタフな一戦になるだろう。バイエルンとの決勝でも構わないけれど、リヨンとの対戦はとても特別な機会になるのは間違いない」

 マルキーニョス(Marcos Aoas Correa "Marquinhos")、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)、フアン・ベルナト(Juan Bernat)がそれぞれゴールを挙げたPSGは、仏リーグ1勢では2004年のASモナコ(AS Monaco)以来となる決勝進出を果たした。

 バイエルンとの決勝になればPSGが有利ということにはならないかもしれないが、対戦相手がリヨンになれば間違いなく本命になるだろう。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって打ち切りとなった今季のリーグ戦で、PSGが優勝扱いになったのに対し、リヨンは7位に終わった。

 両チームは7月末に行われたフランスリーグ杯(French League Cup 2019-20)決勝で激突しており、このときは0-0で120分を終え、PK戦の末にPSGが勝利した。

 その前の週に開催されたサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)とのフランス杯(French Cup 2019-20)決勝で足首を負傷したエムバペは、リヨンとのリーグ杯決勝を欠場していた。

 しかし、2-1で勝利した前週のチャンピオンズリーグ準々決勝アタランタ(Atalanta)戦で復帰を果たすと、途中出場から重要な役割を果たし、ライプツィヒ戦では再び先発メンバーに名を連ねた。

 チャンピオンズリーグの「ファイナルエイト」に向け、「実は負傷したサンテティエンヌ戦の夜、ここまでだ、間に合わないと思っていた」とエムバペは明かした。

「一晩中泣いていた。でも次の日の朝に目を覚ますと、できる限りのことをして一日中治療に専念し、家に戻ってもっと治療を受けようと自分に言い聞かせた」

 21歳のエムバペは、まだ本調子には戻っていないとしつつ、「調子は良い。だんだん良くなってきているが、まだ分厚いテーピングをしなければならない」と続けた。

「もう痛みはない。ある程度の注意はまだ必要だが、チームを手助けし、ピッチ上で全力を尽くす準備はできている。僕が望むのは勝利だけ。だからここに来たんだ」 (c)AFP