【8月18日 AFP】ブラジルの先住民カヤポ(Kayapo)の人々が17日、アマゾン(Amazon)熱帯雨林を通る主要幹線道路を封鎖し、新型コロナウイルス関連の支援と、違法な採鉱と森林伐採の廃止を求める抗議活動を行った。

 AFP特派員によると、カヤポの中のメクラノティ(Mekranoti)という小グループに属する人々は、ブラジル中西部の農業中心地とアマゾン河岸を結ぶ幹線道路BR-163を封鎖。弓矢を持って抗議した。

 道路の封鎖によって北部パラ(Para)州ノボプログレッソ(Novo Progresso)郊外では、トウモロコシと大豆を運ぶトラックによる長い列が発生した。

 歴史的に外部からの病気に弱い先住民族は、新型コロナウイルス流行の影響を特に大きく受けている。

 ブラジル先住民族連合(APIB)によると、同国では先住民2万1000人が新型コロナウイルスに感染し、618人が死亡した。APIBはジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領がこの問題を無視したと非難している。

 ブラジルの新型コロナウイルス感染者・死者数は米国に次いで世界で2番目に多く、感染者は330万人超、死者は10万7000人超に上っている。(c)AFP