【8月17日 AFP】インド洋の島国モーリシャス沖で、貨物船が座礁し燃料が流出した事故で、フランスは17日、専門家らを追加派遣する方針を示した。同船の処理について助言を行っていくという。

 日本の貨物船「わかしお(MV Wakashio)」から流出した重油は、モーリシャスの南西に位置するフランス領レユニオン(Reunion)島にも迫っており、同国は重油の拡散防止を支援するため、軍用機や船、機材などをすでに現地に送っている。

 セバスチャン・ルコルニュ(Sebastian Lecornu)海外県・海外領土相は17日、仏ニュース局フランス・アンフォ(Franceinfo)に対し、モーリシャス政府が二つに割れた船の処理方法を決めるに当たり、助言役として専門家3人を追加派遣すると話した。

 ルコルニュ氏によると、仏側は「環境に配慮したアプローチと、生物多様性、特にレユニオンの海岸の保護」を優先したい考えだという。

 処理の選択肢としては、船体の一部を海に沈めることや、他の場所までえい航して破壊することなどがあるという。同氏は、前者は「明らかにわれわれが望む解決方法ではない」とし、後者はより時間がかかると述べた。

 同氏の話では、レユニオン島には重油はまだ漂着していないという。(c)AFP