【8月15日 AFP】14日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)準々決勝のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦で、2-8の屈辱的な大敗を喫したFCバルセロナ(FC Barcelona)のキケ・セティエン(Quique Setien)監督は、クラブのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が近いうちに「決断する」と明言した中で、即座に辞任の意向は示さなかった。

 セティエン監督は、「続投するかしないか考えるのは時期尚早だ」とすると、「私が決められることではない。現状やあまりにも厳しいこの敗戦の重要性を踏まえながら、もっと多角的に反省していく必要がある」と述べた。

 また、今回の敗戦について「とてつもない苦痛」と話すと、これから何が起きるのか分かっていることもほのめかした。「こうした敗戦が何を意味するか承知している。きょうの出来事は、もっと大局的に分析していく必要がある」「このようなことが起きれば、指揮官への信頼が薄れていくのは確かだ。それは明白だが、今はそのことに悩まされてはいない」

 エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)前監督の後を引き継いで1月にバルセロナの指揮官に就任したばかりのセティエン監督だが、チームは今季のリーグ戦でレアル・マドリード(Real Madrid)の後塵(こうじん)を拝して2位に終わっており、すでに大きな重圧にさらされていた。

 バルトメウ会長はスペインのテレビ局「モビスター・プルス(Movistar Plus)」に対して、「今は決断するのではなく、関係者やバルセロナのファンに謝罪する時だ。なぜなら、彼らにとって良い日ではなかったからだ」「今はつらい気持ちだが、来週になれば決断をしていくことになる」と述べた。

 一方、DFのジェラール・ピケ(Gerard Pique)は、欧州で輝かしい歴史を築いてきたバルセロナにとって史上最悪となる今回の大敗を受けて、クラブの大改革を呼び掛けている。

「われわれは全員が内部で考えて、クラブにとって、バルサにとって何がベストなのかを決めなければいけない。今夜はバルセロナにとって、受け入れない出来事だった」

「クラブには変化が必要だ。監督や選手のレべルではなく、クラブの構造的にあらゆる種類の変化が必要だ」「変化には新しい血がいる。必要ならば、最初に自分が出ていく」 (c)AFP