【8月14日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は13日、一発勝負の準々決勝がポルトガル・リスボンで行われ、RBライプツィヒ(RB Leipzig)は88分にタイラー・アダムス(Tyler Adams)が決勝点を挙げてアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を2-1で下し、史上初となる4強入りを果たした。

 後半早々、ダニ・オルモ(Dani Olmo)にヘディングを決められ先制を許したアトレティコは、ジョアン・フェリックス(Joao Felix)がPKを獲得すると自らこれを成功させ、エスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ(Estadio Jose Alvalade)での試合を延長戦に持ち込んだかに思われた。

 しかし途中出場のアダムスは、DFステファン・サビッチ(Stefan Savic)に当たってコースが変わりネットに吸い込まれるシュートを放つとこれが決勝弾となり、この一戦の思わぬヒーローとなった。

 わずか11年前に創設され、2016年に初めてドイツ・ブンデスリーガ1部に昇格したライプツィヒにとっては、歴史的な一夜となった。

 同大会で最も長けた戦術家の一人だったディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督を敗退に追いやったことで、さらに株を上げるであろうユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督にとっても、4強入りという結果は新たな名誉となる。

 ナーゲルスマン監督は「もしかしたら、私は世界で最も幸せな指揮官の一人かもしれない」とコメントした。

「われわれの方が良いチームだったから、この結果は全く問題ない。2点目はややラッキーな形だったが、われわれは相手DFラインの裏にスペースを見つけていた。きょうはわれわれの方が良かったと思う」

 ライプツィヒの次なる挑戦は、この約半年で3試合しか公式戦をこなしておらず、準々決勝では終盤の逆転劇でなんとかアタランタ(Atalanta)を下したフランス王者パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を撃破することだ。

 18日にPSG戦を控えているライプツィヒのナーゲルスマン監督は、「次のラウンドに進めば、より多くを望むのは当然のこと」と話した。

「今夜はハッピーな気持ちだが、あすにはパリを分析し始める。また難しい試合になるが、われわれにも策はあるはず」

 一方、失意のリーグ戦を終えていたアトレティコとシメオネ監督にとっては、欧州の舞台で勝ち進むという機会を逸することになった。

 決勝トーナメント1回戦ではレアル・マドリード(Real Madrid)がマンチェスター・シティ(Manchester City)に敗れており、スペイン勢として唯一勝ち残っているFCバルセロナ(FC Barcelona)は14日、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との大一番を迎える。(c)AFP