【8月14日 AFP】ベラルーシ当局は13日夜、大統領選の不正疑惑をめぐる一連の抗議デモで身柄を拘束したデモ参加者のうち、1000人以上を釈放した。ナタリア・コチャノワ(Natalya Kochanova)上院議長が明らかにした。アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が拘束の経緯について調査を命じたという。

 これに先立ち、同国各地ではこの日、多くの市民が「人間の鎖」をつくり、大統領選の結果と警察の暴力的なデモ取り締まりに抗議していた。また、欧州連合(EU)は警察の暴力を問題視し、対ベラルーシ制裁に関する会合を14日に予定している。

 首都ミンスク中心部では、通りに繰り出した群衆が手に花や点灯した携帯電話を掲げ、クラクションで支援を表明する車が通ると歓声を上げた。

 内務省によると、9日以降のデモに絡む逮捕者は約6700人に上る。ユーリー・カラエフ(Yury Karayev)内相は国営テレビを通じ、「たまたまデモに巻き込まれた人々が負傷したことについて、謝罪する」と述べた。(c)AFP