【8月14日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長は、今季のチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)で採用されている一発勝負のトーナメント「ファイナルエイト」について、今後行われることはないとAFPに明かし、すでに過密状態にあるカレンダーに空いた日程を見つけるのは「不可能」だと述べた。

 シーズンの完了に向けたファイナルエイトが行われているポルトガル・リスボンでAFPの単独インタビューに応じたチェフェリン会長は、「将来的にはこうした形のトーナメントも面白いかもしれないが、今できるとは思わない。日程がぎっしりと詰まっている」とコメントした。

「1、2週間かけたトーナメントを、5月のどこに組み込めるのか分からない。不可能だと思う」

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)前、UEFAは2024年以降のチャンピオンズリーグについて、フォーマットの変更を検討することに追われていた。

 新型ウイルスの影響で5か月の中断を強いられたことを受け、UEFAは大会の完了を急いでいたが、今大会は準々決勝以降がすべて一発勝負となり、試合はリスボンで観客を入れずに行われることになった。

 5月末にトルコ・イスタンブールで行われるはずだった今年の決勝は、8月23日に無観客のエスタディオ・ダ・ルス(Estadio da Luz)で開催される予定。イスタンブールでは来年の決勝が行われることになったが、そのときまでにパンデミックが制御されていることが条件となる。

 チェフェリン会長は「私はもともと楽観的なタイプ。来年には状況が良くなり、スタジアムに観客がいるサッカー界の古き良き日常を取り戻せるようになっていると思う。だからプランBは用意していない」と続けた。

「できるだけ早いワクチン(の開発)にも期待しているので、来年も同じフォーマットにする考えはない」 (c)AFP/Andy SCOTT