【8月14日 AFP】女子テニスのトップシード・オープン(The Top Seed Open 2020)は13日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は3-6、6-3、6-4でヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)との姉妹対決に競り勝ち、準々決勝に進出した。

 四大大会(グランドスラム)通算23勝を誇るセレーナは、22年間のライバル関係にあるヴィーナス戦の通算成績を19勝12敗に更新し、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)に向けた自信につながるとすると、「自分の試合と自信のために勝ちたかった」「正直なところ、ここに来たのは大会初制覇のためではない。ただ実戦を積むためにここに来た。子どもが生まれてから、これほど長い休暇を過ごしたことはなかった」と語った。

 出産後に獲得したタイトルは今年1月のASBクラシック(2020 ASB Classic)だけで、現在世界ランク9位につけているセレーナは、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶグランドスラムのシングルス最多勝利記録24勝目まであと一つに迫っているほか、今年の全米オープンシングルスでは通算7度目の優勝を目指している。

 第3セットのセレーナは、クロスコートのフォアハンドウイナーをたたき込んでブレークに成功し、ゲームカウント2-1でリード。その後3ゲームを連取されると、第8ゲームで再びクロスコートにフォアハンドのウイナーを決めてブレークし、4-4に持ち込んだ。

 第9ゲームでもバックハンドのクロスコートウイナーを決めてブレークに成功し、5-4とリードしたセレーナは、続くサービスゲームではアンパイアのオーバールールでエースが認められて30-30に追いつくと、さらにこの試合14本目のサービスエースを決め、最後はヴィーナスのフォアハンドがベースラインを越えて2時間19分の熱戦を制した。

 セレーナは、第1セットを落とした試合での通算成績を、現役女子選手では最高の100勝110敗に更新。姉妹対決では、第1セットを制した方が31戦中26勝を記録している。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策で試合後にはネット越しにラケットを突き合わせたウィリアムス姉妹は、40歳のヴィーナスと38歳のセレーナと合わせて年齢が79歳19日となっており、これはWTAツアーでは史上3番目の年長記録となっている。

 今季の女子ツアーは、ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で5か月の中断を経て前週に再開したが、米ケンタッキー州レキシントン(Lexington)で開催されている今大会は無観客での試合を余儀なくされた。

 セレーナは、14日に行われる準々決勝の相手が同胞のシェルビー・ロジャース(Shelby Rogers)に決定。同選手は2回戦でカナダの新鋭レイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez)に6-2、7-5で勝利した。(c)AFP