【8月12日 AFP】女子テニス、トップシード・オープン(The Top Seed Open 2020)は11日、シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は4-6、6-4、6-1の逆転でベルナルダ・ペラ(Bernarda Pera、米国)を退け、新型コロナウイルスの影響によるシーズン中断からの自身初戦を白星で飾った。

 2月の国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2020)以来、半年ぶりの公式戦に臨んだセレーナは、世界ランキング60位のペラを約2時間15分で撃破。米国では中断明け初の大会となる今大会は、無観客で行われているが、38歳のセレーナは試合後、観客のいない落ち着いた環境は自分のテニスに合っていると明かした。

「本当に静かな雰囲気で、すごく落ち着いていた」「イヤだったとは言えないし、全然気にならなかった。これまでのキャリアでいろいろなことを経験してきたけど、今回は全く別ものだった。きょう勝てたのは、キャリアで初めてというくらい、冷静だったからだと思う」

「ジュニア時代を思い出して、何だか懐かしかった。ちょっと楽しかった」

 四大大会(グランドスラム)シングルス23勝のセレーナは、第2セット途中の段階では1回戦敗退がちらついていたが、ゲームカウント4-4のサービスゲームで0-40とされたところから、このゲームをキープしてセットを獲得し、そのまま逆転勝利を飾った。

 セレーナは「もっと良いプレーができるのは自分で分かっていた」「面白い試合だった。相手のテニスに慣れる必要があった。相手はすごく良いプレーをしていた」とコメントした。

 後の試合で、姉のヴィーナス(Venus Williams、米国)が6-3、6-2でビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)に勝利したため、2回戦では姉妹対決が実現する。

 その他の試合では、コリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)が初戦突破を決めた一方で、土居美咲(Misaki Doi)はワイルドカード(主催者推薦)のシェルビー・ロジャース(Shelby Rogers、米国)に4-6、6-4、2-6で敗れ、2回戦進出はならなかった。(c)AFP