【8月13日 AFP】ラグビー元イングランド代表で、2019年に欧州最優秀選手(MVP)に選ばれたFBアレックス・グッド(Alex Goode)が、同国プレミアシップ(1部)から降格するサラセンズ(Saracens)との契約を延長した上で、ジャパンラグビートップリーグのNECグリーンロケッツ(NEC Green Rockets)にローン移籍することが12日に分かった。

 イングランド代表21キャップを誇る32歳は、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(2018-19 European Rugby Champions Cup)王者との契約を2023年まで延長したが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で3月中旬に中断し、14日から再開されるプレミアシップの2019-20シーズン終了後、日本に渡って1シーズンをプレーする。

 選手の年俸総額の上限を定めるサラリーキャップ制度に違反したとして、今シーズン終了後に2部リーグへ降格するサラセンズは、再開後の初戦で3位のブリストル(Bristol)と対戦する。

 チーム初優勝となった2011年以降5度のプレミアシップ制覇、3度の欧州制覇を経験しているグッドは、サラセンズの一員であることは今でも誇りだという。

 来年5月にサラセンズに復帰するグッドは、「このクラブの一部であることを愛している」とコメント。「ここの環境が好きだし、毎日ここに来て友人や長年知っている人たちと一緒にいることが大好きだ」

「このクラブに14年いるが、すべての瞬間を愛している」「みんなが多くのものを与えてくれたし、自分と自分の家族にとてもたくさんの思い出をくれた。それは一生自分の中に残り続ける」

 サラセンズのスター選手では他に、オーウェン・ファレル(Owen Farrell)、マロ・イトジェ(Maro Itoje)、ジェイミー・ジョージ(Jamie George)、エリオット・デイリー(Elliot Daly)、ビリー・ヴニポラ(Billy Vunipola)とマコ・ヴニポラ(Mako Vunipola)の兄弟がクラブに残留する。(c)AFP