【8月11日 AFP】ニュージーランドラグビーのスーパースター、ソニー・ビル・ウィリアムズ(Sonny Bill Williams)が、豪ナショナル・ラグビーリーグ(NRL)のシドニー・ルースターズ(Sydney Roosters)での戦いを終えた後で、現役を引退する可能性を示唆した。

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 ウィリアムズは先日までラグビーリーグ(13人制)のトロント・ウルフパック(Toronto Wolfpack)に所属していたが、新型コロナウイルスの影響でチームがスーパーリーグから撤退を余儀なくされ、現在は同じく13人制のルースターズに加入するため、シドニーで隔離期間を過ごしている。

 13人制と15人制の両方でプレーし、世界をまたにかけてきたウィリアムズは、自身のキャリアが終わりつつあることを認め、長期的には妻と4人の子どもと一緒にシドニーに定住する計画があると明かした。

 ニュージーランド・オークランド(Auckland)出身のウィリアムズは「子育てなどに関しては、ひょっとしたらニュージーランドよりもオーストラリアのほうがホームだと考えている」「自分は現実主義者。35歳だ。もう若者ではない。自分に残されているのは、最大あと1年くらいかもしれないと認識している」と語った。

 サモアのルーツに誇りを持つ、敬虔(けいけん)なイスラム教徒のウィリアムズは、競技人生が終わったら慈善活動やマイノリティーの支援に関わりたいと、過去に話していた。

 ウィリアムズはオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)として通算58試合でプレーし、2011年と2015年のW杯(Rugby World Cup)で優勝を経験。その他にもザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship)などさまざまなタイトルを獲得し、13人制ではNRLを2度制している。(c)AFP