【8月13日 CNS】博士号を取得したばかりの超優秀な若手研究者を高給で雇うという、スマートフォン大手の中国企業・華為技術(ファーウェイ、Huawei)の「天才少年」プロジェクトが話題を呼んでいる。華中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)コンピューター専攻の博士課程を修了したばかりで、年俸201万元(約3000万円)で入社した張霽(Zhang Ji)さんは「プレッシャーはあるが、ファーウェイが困難を乗り越えるための役に立ちたい」と抱負を語った。

【関連記事】ファーウェイの新規雇用学生、最高年俸は3160万円 最先端分野を専攻

 張霽さんは1993年生まれで、湖北省(Hubei)通山県(Tongshan)の出身。英語とコンピューターに堪能で、大学では常にトップの成績を収め、教授や同級生の間で「スーパー学生」と言われていた。

 今月4日、入社して2か月がたった張霽さんは取材に対し、「200万元の年俸をもらうことにプレッシャーは感じていますが、実は他の企業から年収300万元(約4607万円)以上の提示も受けていました。それでも自分の研究方向が一致しているファーウェイを選びました。同じ目標を持つ人と一緒に自分の仕事もきちんと成り遂げたい」と話す。

「ファーウェイは最近、海外でいわゆる『制裁』を受けています。会社が最も困難な時に、自分は身に着けてきた能力を発揮し、最大限の力を尽くして難関を突破したい」

「天才少年」は、ファーウェイの任正非(Ren Zhengfei)最高経営責任者(CEO)がトップレベルの若手の人材を集めるためのプロジェクト。年俸制で契約し、収入は3ランクに分かれて最高が201万元。すでに4人が最高年俸を得てファーウェイで働いている。

 張霽さんと同じ華中科技術大学コンピューター専攻の博士課程を修了した女性研究者の姚婷(Yao Ting)さんも、「天才少年」プロジェクトでファーウェイに入社し、年俸は156万元(約2396万円)だ。

「天才少年」の募集基準は非常に厳しい。履歴書段階の選別や筆記試験の後、部長面接、役員面接など7回前後の面接を経てようやく選ばれる。(c)CNS-澎湃新聞/JCM/AFPBB News

超優秀な若手研究者に年俸3000万円、ファーウェイの「天才少年」プロジェクトが話題に