【8月12日 AFP】国内の試合で足首を負傷したフランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が、順調な回復を見せていることから、アタランタ(Atalanta)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)準々決勝でメンバー入りする見込みとなった。トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督が11日に明かした。

 トゥヘル監督は報道陣に対して「11日の夕方の練習を順調にこなし、特に異変がなければ、明日のメンバーに入る」と明かした。

 ただし、出場するとしても途中からの可能性が高く、監督は「キリアンがピッチで試合終了を迎えられる可能性が生まれて、非常にうれしい。ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が息の合ったパートナーを手に入れられる」と話している。

 エムバペは7月24日に行われたフランス杯(French Cup 2019-20)決勝のサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)戦で、前半に相手の悪質なタックルを受けて足首を捻挫し、チャンピオンズリーグの「ファイナルエイト」開始に間に合うかは時間との闘いになっていた。それでも、ポルトガル国内で張っていたチームの合宿では、週末に全体練習へ合流していた。

 先発で出られるかは不明だが、それでもエムバペのメンバー入りは、約10年前にカタールのオーナーに買収されてから初のチャンピオンズリーグ4強を目指すチームにとって、大きな追い風になる。

 その一方でトゥヘル監督は、ふくらはぎを痛めている中盤の司令塔マルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)に関して、大会中の復帰については明言を避けた。勝ち進んだ場合、チームは8月18日に準決勝、23日にリスボン(Lisbon)で決勝を戦うことになる。

 トゥヘル監督は「マルコについては、我慢して待たなければいけない」「先週の時点では走れなかった。やっとランニングを再開したところだが、準決勝までは非常にタイトな日程になっている。ただ、キリアンのときと同じように全力は尽くす」とコメントした。(c)AFP