【8月11日 AFP】女子テニス、元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)覇者のスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)は10日、新型コロナウイルスの懸念を理由として、31日に開幕する今年の同大会を欠場すると発表した。今季の全米では、欠場を選択する欧州選手が増えている。

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 四大大会(グランドスラム)2勝を誇る35歳のクズネツォワは、2004年の全米で自身初のグランドスラム優勝を果たした。また、今年は米シンシナティ(Cincinnati)の代わりに全米と同じニューヨークで開催される前哨戦のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)も欠場するという。

 クズネツォワは自身のインスタグラム(Instagram)で「コロナウイルスによって状況が好ましくないため、参加を断るという難しい決断を下した」「これらの大会を待っていたため残念だが、パンデミック(世界的な大流行)がすべての計画を変えた」とコメント。「次の大会までに世界の状況がより安定することを願っている」とした。

 また全米テニス協会(USTA)は同日、チェコのバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)と中国の王曦雨(Xiyu Wang、ワン・シーユー)が、全米を欠場すると発表した。これを受け、米国のアン・リー(Ann Li)とオーストラリアのプリシラ・ホン(Priscilla Hon)が本戦入りする。(c)AFP