【8月11日 AFP】サッカー日本代表の久保建英(Takefusa Kubo)が、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)からビジャレアル(Villarreal CF)にローン移籍することが決まった。両クラブが10日に発表した。

 今季、マジョルカ(RCD Mallorca)にローンで加入した19歳の久保は、リーグ戦35試合に出場し4得点5アシストを記録するなど、最終的に降格したチームで印象的なプレーを見せた。

 中でも3-1で勝利した昨年11月のビジャレアル戦ではPKを獲得するだけでなく、華麗なミドルシュートをゴール隅に突き刺すなど、屈指の好パフォーマンスを披露していた。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の出場権こそ逃したものの、来季はウナイ・エメリ(Unai Emery)監督の下でヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)に参加するビジャレアルへの加入は、久保にとってさらなるステップアップとなる。

 レアルは発表文の中で「レアル・マドリードとビジャレアルは、久保建英の来季のローン移籍に関して、2021年6月30日までの契約で合意した」と記した。

 すでに日本代表としても7試合に出場している久保のプレゼンテーションは、本拠地エスタディオ・デ・ラ・セラミカ(Estadio de La Ceramica)で11日に行われる予定。

 ビジャレアルは久保について、「華麗なボールコントロールと相手を突破する並外れた才能、素晴らしいプレービジョンを兼ね備えた若手MF」と評した。

 久保には同リーグの数クラブが関心を示していたが、レアルはビジャレアルが最良の選択肢だと考えた。

 ビジャレアルは今季のリーグ戦を5位でフィニッシュしており、前指揮官のハビエル・カジェハ(Javier Calleja)氏の後任となるエメリ監督は、特に久保の獲得を強く望んでいたと考えられている。

 長きにわたって主力として活躍したサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)がカタール1部リーグのアル・サード(Al-Sadd)に移籍したビジャレアルはさらなる補強を目指しており、バレンシア(Valencia CF)に所属するダニエル・パレホ(Daniel Parejo)とフランシス・コクラン(Francis Coquelin)の獲得もうわさされている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT