【4月8日 AFP】米大リーグ(MLB)は7日、各地で試合が行われ、ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)対シンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)戦で両チーム総出の大乱闘が起き、レッズのヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)外野手ら5人が退場処分になった。

 パイレーツの本拠地PNCパーク(PNC Park)で行われた一戦で、レッズではプイグの他にデビッド・ベル(David Bell)監督とアミール・ギャレット(Amir Garrett)投手に、パイレーツではキオーネ・ケラ(Keone Kela)とフェリペ・バスケス(Felipe Vazquez)の両投手に退場処分が言い渡された。

 乱闘は4回、パイレーツのクリス・アーチャー(Chris Archer)投手が93マイル(約149キロ)の速球をデレク・ディートリッヒ(Derek Dietrich)一塁手の背中の後ろに投げた後に勃発。アーチャーの投球に激怒したベル監督は、フィールドに入って審判団に抗議した。

 一気に緊張感が高まる中、怒りをあらわにした元ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のプイグはチームメートの制止を振り払い、先陣を切ってパイレーツの選手たちに向かっていった。

 アーチャーの挑発的な投球は、2回にディートリッヒが特大の本塁打を放った後にみせた行為への報復だと思われる。ディートリッヒはバッターボックスに数秒間残って打球が場外に消えるのを見届け、その後ベースを回り始めていた。(c)AFP