【8月10日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2020)第4戦、チェコGPは9日、MotoGPクラスの決勝が行われ、レッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のブラッド・ビンダー(Brad Binder、南アフリカ)が初物尽くしのレースでMotoGP初勝利を飾った。

 24歳のビンダーは、最高峰クラス出場わずか3戦目にして初勝利を挙げ、チームにとってもクラス初優勝となった。また、ルーキーがMotoGPクラスで優勝するのは、2013年のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)の後では初めてとなった。

「少年の頃から夢見ていた一日」を現実のものにしたビンダーは、「チームが本当にとんでもないバイクをこの週末に用意してくれた」「勝てる力があるかは分からなかったが、良いマシンだという感触はあった」とコメントした。

 ビンダーはペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のフランコ・モルビデリ(Franco Morbidelli、イタリア)、エスポンソラーマ・レーシング(Esponsorama Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)という、さらに驚きの上位2人を抑えた。

 モルビデリはこれが初の表彰台。ポールポジションから出たザルコはスタートに失敗して順位を落としたが、タイヤを消費し、さらにKTMのポル・エスパルガロ(Pol Esparago、スペイン)との接触でペナルティーを科された中で3位に踏みとどまった。

 ここまで2連勝を飾り、年間首位に立っているペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は7位だったが、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が14位だったため、ポイント差は17点になった。(c)AFP