【8月9日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、ミラノ~サンレモ(2020 Milan-San Remo)が8日、ミラノからサンレモの305キロメートルで行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)がスプリント勝負を制して「モニュメント」レース初勝利を飾った。

 太陽の照りつける過酷な高温の気象条件の中、ファン・アールトは前回王者であるドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)を最後の直線で打ち負かした。ファン・アールトは、前週ストラーデ・ビアンケ(Strade Bianche 2020)で主要なワンデーレース初優勝を果たしたばかりだった。

 レースは、ここ数日激しい雷雨に襲われていたアレッサンドリア(Alessandria)を避け、通常より長い305キロで争われた。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響により、5か月遅れで開催されたレースは、序盤に地元イタリア勢を中心とした7選手が逃げを打ったが、メイン集団も例年のコースに復帰する残り36キロ地点でこれをとらえた。

 その後、最後から二つ目の上り坂であるチプレッサ(Cipressa)でパンクしたアラフィリップが、残り6キロとなるポッジオ(Poggio)での最後のヒルクライムでアタックを敢行。4秒差で追走したファン・アールトがダウンヒルで反撃し、両者の争いはゴールまで続いたが、最後はふもとで好位置につけたファン・アールトが、昨年のアラフィリップの再現となるストラーデ・ビアンケとミラノ~サンレモ連勝を飾った。

 トップ2人から2秒遅れとなったチーム・サンウェブ(Team Sunweb)のマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)が3位、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)が4位に入った。(c)AFP/Emmeline MOORE