【3月24日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、ミラノ~サンレモ(2019 Milan-San Remo)が23日、ミラノからサンレモの291キロメートルで行われ、最後のスプリント勝負を制したドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)が「モニュメント」レース初優勝を果たした。

 好調アラフィリップは、春のクラシックシーズン初戦に勝利。これでモニュメントは、昨シーズン最終戦のイル・ロンバルディア(Il Lombardia 2018)を制したグルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot)と合わせて、フランス勢がシーズンをまたいで連勝を果たした形となった。

 アラフィリップと僅差の2位にはアージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のオリバー・ナーセン(Oliver Naesen、ベルギー)、3位にはチームスカイ(Team Sky)のミハウ・クフィアトコフスキー(Michal Kwiatkowski、ポーランド)が入った。

 ロード世界選手権(UCI Road World Championships)を3回制しているボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)は4位。昨年の世界王者であるモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)は7位で、地元イタリアの前回王者、バーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)は8位だった。

 フランス中部の山岳地帯出身のアラフィリップは、ストラーデ・ビアンケ(Strade Bianche)で優勝、直近のティレーノ~アドリアティコ(Tirreno-Adriatico)では区間2勝を飾り、これで今季7勝と好調を維持している。

 ミラノ~サンレモには2017年に出場してクフィアトコフスキー、サガンに次ぐ3位だったが、2018年のツール・ド・フランス(2018 Tour de France)では力強く区間2勝を挙げて山岳賞を獲得。また同シーズンにはフレッシュ・ワロンヌ(La Fleche Wallonne 2018)とクラシカ・サンセバスチャン(Clasica San Sebastian 2018)も制した。

 そうした中で、クラシックの5大レースである「モニュメント」のタイトルはまだ手にできていなかったが、今回は優勝候補との事前の期待に見事に応え、チームが完璧にレースをコントロールする中で優勝を飾った。

 アラフィリップは「守ってもらっていたし、チームは僕に絶対の自信を持っていた。スプリントではミスをしないことだけを心掛けていた」と話した。

 残り600メートルで仕掛けたアラフィリップは、ラスト200メートル手前でバーレーン・メリダのマテイ・モホリッチ(Matej Mohoric、スロベニア)の背後から先頭に躍り出ると、そのままガッツポーズを見せながらフィニッシュラインを切った。

「チームがハードなレース展開をつくり、僕も集中していた。600メートルではモホリッチについていった。ミスは犯さなかった。信じられないよ」 (c)AFP